例えコウモリが我が家に住み着いてしまった場合でも、ネズミのように台所をウロウロとするワケではないので滅多に見かけることはありません。その代り屋根裏でゴソゴソと騒音がしたり、フンによる悪臭がしてきたら大変です。
また、天井板にフンによる黒っぽいシミができる場合もあります。そんな時は、きっとコウモリに住み着かれた可能性があります。ここではそんなコウモリ対策について詳しくご紹介いたします。
コウモリは害獣?益獣?
コウモリがもたらす被害
コウモリの中でもアブラコウモリは、人の家の屋根裏や壁の隙間・屋根瓦の隙間などを住処とする習性があります。そのため一旦コウモリに住み着かれてしまうと、フンによる悪臭の被害を被ることになります。おまけにタメフンと呼ばれる、一か所に山のようにフンをする習性もあります。
そのためフンの重みで、天井板が抜けてしまうといった被害や天井板にフンによる黒っぽいシミが発生するといった被害もあります。さらにはダニやノミが発生しやすくなり、様々なアレルギー被害をもたらすこともあります。
益獣としてのコウモリ
コウモリは、蚊や蛾など小さな虫を捕食してくれます。もちろんコウモリ自体は人のためにといった意識はありませんが、昆虫がエサなので結果的には益獣としての側面も持ち合わせています。そのため一概に害獣と決めつけることもできません。
そうはいっても蚊や蛾などの絶対数がコウモリよりも勝っているので、コウモリがいてくれてありがたい!といった目に見える効果は期待できないでしょうね。やはりそういう意味では、益獣としての割合よりも害獣としての割合のほうが大きいというのが現状なのかもしれませんね。
コウモリが家に入ってきたら
虫取り網で捕まえて外に出す
窓を開けていたら、突然コウモリが家の中に侵入してきたという経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな時は、慌てずに虫取り網で捕まえて外に出してあげるようにするのが一番手っ取り早い方法です。その代りコウモリは素早いので、女性だとそう簡単には捕まえられないかもしれませんね。
またコウモリは、鳥獣保護法の対象にもなっています。そのため、基本的には捕獲や殺傷は禁止されているのです。そうかといって、突然家の中に入ってきて彼方此方飛び回られても迷惑な話です。従って虫取り網で捕まえた後は、すみやかに外に逃がしてやるしかないでしょうね。
無理矢理素手で捕まえようとしたら噛まれる
虫取り網がない場合には、無理矢理素手で捕まえようとする人も中にはいらっしゃるかもしれませんね。しかしながらそんなことをすると、コウモリに手や腕を噛まれる可能性があります。あるいはコウモリも捕まったら殺されると思い、逆に襲ってくるかもしれませんね。
もちろんそんな事態になったとしても、吸血コウモリのように血を吸われるような心配はいりません。また、コウモリに噛まれると、狂犬病に感染するといった話もあります。しかしながら、そうした被害を与えるコウモリはあくまでも外国のコウモリに限定されます。日本のコウモリは、狂犬病や様々な病原菌に感染されるといった大それた被害はまずあり得ません。
コウモリ駆除について
出産前に駆除するのが理想
コウモリは、7月頃から出産を開始します。従ってコウモリが繁殖する前の段階で、駆除するのが理想なのです。また7月に入ってしまうと、屋根裏や屋根瓦の隙間などに子供を産んでしまっている可能性があります。
そんな子供が巣にいるのに親コウモリを駆除するのも、鳥獣保護法の観点からみればNGということになります。
また7月を過ぎてしまった場合には、子供が巣立った9月とか10月頃に駆除するとよろしいかと思います。
いずれに場合においても、あくまでもコウモリを追い出すことくらいしかできません。間違っても捕獲して殺してしまうのは違法です。
市販の忌避剤を使ったり、業者に駆除をお願いする
自分でコウモリを駆除するとはいっても、屋根裏や壁の隙間あるいは屋根瓦の隙間などにある住処を見つけるのは非常に困難です。そのため素人ができることといえば、市販の忌避剤を使ってコウモリを追い出したり二度と侵入してこないようにする程度の対策です。
そのため本格的なコウモリ対策は鳥獣保護法という法律も絡んでくるので、プロの業者さんにお願いするのが一番です。プロの業者さんにお願いすると、コウモリを駆除するだけでなく二度と家の中に侵入してこないような対策もキチンと施してくれます。
まとめ
コウモリの中でも家屋を住処とするアブラコウモリの被害についてご紹介いたしました。今回ご紹介したようなコウモリ被害が少しでもあれば、速やかに何等かのコウモリ対策をする必要があるでしょうね。